旅で出会った10年分の歌たち。
今まで出会った人や景色。
想いや音の響き。
生活の柄や、お手紙みたいなものがぎゅっと込められています。
移り変化してゆく私自身は歌が私の歴史になっている。
私のソングライン。
アルバム制作にあたり、今までの私と音楽を改めて見つめている。
私にしか知り得ないその時々の物語は、歌と一緒に時を歩き、ひとつひとつがエッセンスとなり今に繋がっている。
2015年、リシケシにてヨガに出会い、マントラを知った。
ヨガの師から、サラスワティーと、スピリチュアルネームを頂いたのもこの時。
ギターは始めていたものの、このころからマントラや音のバイブレーション、影響、大切さを感じ初めていた。
オーストラリア・タスマニアにて岩場で何時間も歌っていた時、私は誰かにではなくて、私自身に一音一音丁寧な音を聴かせてあげたい。私をとびきり喜ばせて癒してあげたい。と、心からそんな気持ちが湧き上がった。
その時から小さな音を毎日毎日丁寧に私に聴かせるようになる。
自然の中で歌い、路上で歌い、旅仲間とうたう
その日々から”音楽の見せてくれる道”が、私の人生そのものとなっていった。
私には、この音があるなぁ。
何があっても大丈夫。と、絶対的な信頼で、私と音は旅をしていた。
リシケシに戻り、ヨガの師の下、アシュラムやヨガ指導者コースのお手伝いをしながらキールタニストとして、役割をいただいた。
この数年間は私にとっては、もっとも深く音楽と繋がる時間となった。
朝にはクリシュナ神へ花と火を灯し、マントラを捧げる。
昼にはマントラを唱え、ご飯をいただく。
夜には、クリシュナと向かい合い、マントラを歌う。
全ては語れないけど、たくさんのものを与えて頂き、魅せていただいた。
このように過ごさせて頂けたこと、師には感謝しかありません。
数年後、私は日本に帰るタイミングが来る。
世界中にコロナが広まり、よく分からず、あれよあれよと当たり前が当たり前じゃなくなった。
その時に、今のパートナーgumiさんと音楽を作った。私がギターのコードの録音を送ったことから”Asatoma”というマントラ(暗闇から光の方へという意味)で曲が生まれた。
世界の平和を祈り、繋がりを感じる曲となった。
その繋がり、ご縁の中で、たくさんの音楽仲間と出会う。みんなで歌う暖かさをとびきり感じながら、、
今までの歌や今の歌を形にする意味はこれから感じてゆくのかな。
経験させてくれてありがとう。
このアルバムの表紙は版画をほりました。
小さくいるキャラクターは10年以上ずっと一緒に旅をしてきた ”とんま” 。
デザインを担当してくれたのは、ともちゃん。音楽仲間、彼女のバーンスリーも素敵だし、センス抜群で信頼のおけるデザイナーさんです。いつもありがとう。
録音、ミキシング、全てを行なってくれているのがgumi さん。完全手作りになっています。毎秒、私の歌や音に向き合ってくれる人。
gumiさんは音楽そのものな方で、バーンスリーはいつも美しく、曲に息を吹き込み、心地良い流れを音の中にそっと入れてくれます。
私だけでは見れない世界を魅せてくれていつもいつもありがとう。
namaste. 感謝
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今までもこれからも変わらず
歌の時間を愛し捧げてゆくよ
hiroko